みのりさんの姫踊子草かな配列感想
みのりさんによる姫踊子草かな配列を打ってみるが公開されています。
姫踊子草かな配列(Wikipedia/当ブログ)は見かけのややこしさから敬遠されることが多いようですが、そこを乗り越えて試してくださったみのりさんにまずは感謝。
それで、一つ一つ打ってみたのですが、最初に漠然と予想していたよりもずっと覚えやすく打ちやすい仕掛けになっている配列だな、という印象です。
アンシフト静音が絶妙の配置になっているおかげかなと。
そりゃもう自分が覚えにくかったり使いにくかったりしたら話になりませんから。
冗談はさておき、手作り配列の中では入力効率よりも規則性の方が高めの設計になっていることは確かだと思います。それが見た目よりも簡単な印象につながっているのでしょう。
隣同士というのは例えば「KL」の同時押しで「ん」、「DF」の同時押しで「っ」になります。個人的にはこの打鍵が一番難しいですね……。同時打鍵のつもりが、逐次打鍵になってしまう事、またその逆など。
姫踊子草配列の中で、どの組み合わせが使いにくいかは人にも環境にもよるのではないかと思います。もともと「どんなに頑張ってもミスタッチが減らない自分向け」に開発した経緯があるので、間違って判定されたら姫踊子草制御入力配列(繭姫の場合。姫踊子草では「制御一版」)の方で I+J もしくは E+F の同時押しで片っ端から削除していくということで。
自分が一番姫踊子草配列を打っていて面白いと感じたのは、今まであまり見た事がない規則性がある所です。
拗音がくっつく平仮名は右手に集まっているとか、親指シフトを濁音キーにするため濁音がつくカナはアンシフトなど、あまり他の配列には無い配列方式が面白いし意欲的だなあと。あ、こういう考え方があるんだ、という感じでした。
入力配列の理想は現実にしばしば阻まれるのはみなさん経験されていることで。姫踊子草配列は、目標に対してほとんど妥協なく成立した希有な例かもしれません。それでも「六版六案」に至るまでの試行錯誤はありましたけどね。
おなじ拗音一打系でも下駄配列では拗音同士にしか規則性がない点に何を重視するかの立場の違いが出ています。